調べ物した結果

現役SEが仕事と直接関係ないことを調べた結果とか感想とか

社内にSlack導入してみて数か月たったので感想など

目次

背景


弊社は社外常駐者も結構な割合でいるにもかかわらず、
ゴリゴリのメール文化でちょこっとした問い合わせなんかもメールだった。
当時、社内ハックがどうのこうのなんて特に意識してなかったけど、
とりあえずSlackでもぶち込んでみるか。ということで適当に(本当に雑に)Slackぶち込んで1,2年経過するので
振り返り。

社員間の交流Upがしたかった。のか?


わりと、かなり。なんとなく・・・ではじめちゃったから記憶が怪しいけども振り返る。
当初の目的。なのか。動機付けなのか。
メール文化がどうの。というより、自分の所属するチーム以外の社員との
交流があんまりにもなくてそれぞれのプロジェクトに知識がばらまかれてしまってそれを使えないのがもったいないとおもって、数名いる興味のありそうな人に声をかけてぶち込んだ。
Slackそのものを知らない。という人はあまりいなかったので、割と最初はすんなりみんな使ってくれはした。
それとなく社内の伝達事項等もながれてきたり来なかったり。当初よりは「交流」は深まった。

失敗その1。文化?の違い


はじめこそ、だれかれチャンネルに人はいたが、どうにもなじめない人がいたようで結局メールに戻ってしまった人たちも多数いた。
また、勝手に始めたものだからちょっとした書類の申請などは「正規の依頼ルート」として依然メールのままで、2重になっていたことも原因だと思う。
Slackだけぶち込んでも移行しきれなかったのもある。
また、社内ではすでに別のチャットツールもあったりして(閉じているので、外からは入りにくいが)そちらとの競合も起きてたかもしれない。
この辺りは見切り発車で適当にやってしまったことに原因があると思っている。
あとはちょっと出張りすぎた。

失敗その2.愚痴っぽくなって担当者にストレスをかけているところがあった。


社内通達事項等、例のごとくメールでくるが疑問等があるとさらっとSlackにかけてしまった。
かけること自体はよかったと思ってい入る。しかし、それをみた担当者側からすると解決の方針が見えずに混乱させてしまったもよう。
「●●。書いてる通りにうごかない」など。
これを書かれても担当としては正規ルートでないと対応できない。だけど文面からは本気なのか何なのか愚痴なのか。
そのあたりが読み取れなくてストレスを与えていた。
この辺りから「かいていいこと。かいてはいけないこと」みたいなものがふんわりと形成されたと思う。
そのうえで「ふんわり」なので特に記載することもなく、徐々に死んでいった。

残ったのは・・・


そうしてこうして社内Slackは社内の簡易伝達を送る場所になってしまった。
元々親和性の高かったメンバーがチャンネルに残り、ちょこちょこ交流は深まってはいる。多少、ましになったかなぁ。ぐらいの成果ではある。
副次的に、webhockなんかをつかってメールの自動化ができたり、
AWSの問題集作ったりと
couraeg.hatenablog.com
それとなく活躍はしてくれているけど。もうちょっとやりようはあったんじゃないかなーと反省している。
聞くと答えてくれる人だったり、意外な一面が見れたりして負の側面ばかりではなかった。もうちょっとオープンにいきたかったなぁ。

むずかしいなぁ・・・


僕がやりたかったのは、そこら中に散らばっている知見の集合だった。
各プロジェクトの状況だったり、課題なりを解消できる場になれば。と。
結局、各チームで別々の管理ツールを採用していたり、機密等でかけないような内容だったり、そもそも誰がそこを知っているのか。とか。
「とりあえずサクっときいてみ?だれか答えてくれるべ?」みたいな場には全然ならなかった。できなかった。
あとは、もう少し閉じたコミュニティであればすでに社内の各所に散らばっているようで、そこも寂しく感じた。
事前調査。マーケティングの失敗かもしれない。
とはいっても、現状つくったSlackチャンネルもその「閉じたコミュニティ」の1つ。になったわけなので「閉じたコミュニティ」需要のほうが高かっただけかもしれない。
あとは「コンテキスト依存」と言えばいいのか?テキストでの伝わり方に難しさを感じた。
普段住んでいるチャット文化に差がありすぎると、テキストで伝わる内容に差がある様子だった。
ある人は意識的に「文字を削る」が根付いているし、読むときも「他意はない」がデフォルトで実装されているような。
そうでもない人はそれは「きつめの印象」を与えていたりしていたり。とかそんな感じ。どうかなぁ。会話でもあるけど、テキストになるとさらにひどいかんじが。
ほかには既存のツールとの壁をどうするかってのはかなり大きい問題だと思う。
結局「適当に」やらずに、ちゃんと手順を踏んで浸透させないと原住民をどうにもできなくて根付かない。とくにコミュニケーションの基盤だから顕著だったんだと思う。
メールで「Slack」に記載しておきました。とか来ると泣けてきたり来なかったり。
難しいなぁ。