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読書感想文。バッタを倒しにアフリカへ

読んだ本


バッタを倒しにアフリカへ
https://www.amazon.co.jp/dp/4334039898/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_2-dmEb4NE8CNX

おすすめ度合い

非常に読みやすい文体で、すいすい読めるので時間があるならぜひ手に取っていただきたい。
あなたの「バッタ」感が変わるかもしれない。私は知らない側面がみれた(見聞きしたことはあるが)
それだけでも十分に価値があったし、作者のバイタリティ溢れた行動に触発されるものもあった。よい本だと思う。
あとは単に面白かった。人間関係というか、そのあたりが「バッタ」を抜きにして面白い。

ふざけた表紙

Amazonのページを見てもらったらわかると思う。ふざけた格好に見えるけど、本人はおそらく
大真面目であることが本書を読んでもらえるとわかる。
バッタ愛からのいかれたムービングが本書の見どころというか、作者の魅力かもしれない。
奇怪に見える行動も、その実しっかりと考えられた行動のように私には見えた。単に「行ける」と算段してから
動くまでが早すぎるので、奇抜に映ってしまっているのだろうか。などと思った。

飯の話おおくない?

タイトルの通り、作者はアフリカに行ってバッタを倒すためにあれやこれやするのだが。
やたらと飯の描写がでてくる。頻繁に。
飯&バッタ&飯&バッタの往復。ともすれば都合により飯&飯&飯だったようなページもあるぐらい飯の描写が多い。
ヤギをどうするあれする。ビールがないだのなんだのかんだの。半分は食事ことだったのではないだろうか。
そんなわけで、私はアフリカに行ったことがないが、本書によってアフリカの食文化というか、生活感というのも何となく知れた。
おそらく、わざと。意図的に。であろうが、全体的にエンターテイメント性というのを気にしているもの思われる。
でもなければ面白い人が集まりすぎなような気もする。

残念ポイント

巻末にも書いてあるが、研究途中で未発表の論文のネタを含んでいるために、
結果がわからないところが口惜しかった。
作者の本懐は著者として有名になることではなくて、バッタの研究者として功績をあげることだとおもうので、
その点でもやはりちょっとそこはずるずる引き延ばされた伏線で未改修。みたいなところだったので結構がっかりしたことろだ。


そんな感じ。彼のバッタ生活に幸があらんことを。